愛三工業がデンソーからフューエルポンプモジュール(FPM)事業を取得することを決定し、取得価額は約190億円と発表された。FPMはパワートレインの基幹製品であり、直近売上高は703億円、営業利益は3億7400万円である。取得予定日は2022年8月1日だったが、各国・地域の競争法当局の審査が継続中のため、延期された。最終的に、9月1日に譲渡が完了したと発表された。M&Aアドバイザーとしては、両社のパワートレイン領域における競争力強化が期待される取引であると評価できる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。